更年期障害ってみんなに起こるの?
どの程度で治療を受けたらいいの?
更年期とは女性の加齢の過程において、生殖期より非生殖期への移行期を意味しており、その中心に閉経があります。
日本女性の閉経年齢は約50歳であることから、更年期はその前後の5年間、すなわち45~55歳くらいを指します。
更年期症状は、
1)卵巣からの女性ホルモンの分泌停止、2)社会文化的な環境・ストレス、3)性格の3つの要因が複雑に絡み合い発症します。
そのため更年期の女性全員に更年期症状が出現するわけではありません。実際の7割の人が更年期症状を自覚し、3割の人は自覚しません。
更年期症状が通常の生活を営むのに大きな影響を与える場合を更年期障害と考え、治療の対象と考えます。
家事や仕事に支障をきたすようになれば医療機関を受診することを勧めます。
最近は身体的症状だけでなく不眠や憂うつ、イライラなど精神的症状が出現する人が増えており、精神的症状は身体的症状に比して、より家事や仕事に支障をきたすことから、治療の対象になることも多くなります。