妊娠とお口の管理

 

第四話
「むし歯、歯槽膿漏を予防するには」
てい歯科医院 西脇 祥子
 
 これまで、妊娠中はう蝕(むし歯)や歯周病(歯槽膿漏)が進行しやすいことをお話してきました。今回はその予防について簡単に解説します。

 まずう蝕(むし歯)の予防のポイントは、
  1. 歯磨きで、食物の残りかすや、う蝕の原因となる歯垢を除去する。
  2. 食後はすぐに歯磨きをするのが理想的だが、すぐに磨けない時はうがいをする。
  3. フッ素入りの歯磨剤の使用や、歯科医院でフッ素の塗布を行うなどフッ素を応用する。
  4. う蝕の原因となる砂糖の摂取方法を工夫して、代用糖(パラチノース、キシリトール)等を使用する。


 次に歯周病(歯槽膿漏)の予防としては、
  1. 歯と歯ぐきの境目を徹底的こ歯磨きして歯垢を除去する。
  2. 歯垢が歯に付着したままだと、カルシウムが沈着し歯石となり、ますます歯垢が溜まり、歯周病の原因となるため歯科医院で歯石除去をする。
以上のことに気をつけ、う蝕や歯周病の原因となる細菌すなわち歯垢が住みずらい環境を作ることが大切です。よく、「歯磨きをきちんとしているのにむし歯になる。」というセリフを耳にします。それはきっと磨き方に問題があります。

 では、どういう所に注意しながら歯磨きしたらいいのでしょう。この点については次回お話します。
 


「妊娠とお口の管理」トップページに戻る

トップページに戻る
林産婦人科HOME